看護師ライセンスを持ち、医療系webライター今年で6年目。
medipen(メディペン)の医療ライター広田です。
数年前からWeb業界では、医療ライターが必要とされ、そしてその傾向は、年々高まっていると感じています。
医療ライターとして活躍するために、必要なスキルについてお話ししたいと思います。
医療ライターとは?
医療ライターとは、医療系資格や医療に関する専門知識を持ったライターのことです。
医療資格は必須ではありませんが、専門知識が必要になるため、看護師や薬剤師、管理栄養士、理学療法士などの医療資格を持つ方が医療ライターとして活躍中されています。
医療ライターは医療ライセンスがあればなれる?
ライターで医療ライセンスを持つ場合、その領域に特化した記事を受注しやすい・依頼されやすいのは確かです。
例えば、管理栄養士さんなら生活習慣病の予防に効果のあるレシピ記事、理学療法士さんならロコモティブシンドロームの予防法についての記事などを受注しやすいはずです。
私は産婦人科看護師の経験があるので、ママ向けの妊娠〜産後に関する医療記事や更年期の記事などの依頼を多数いただきます。
しかし、医療ライセンスがあり、特化した知識や経験があれば仕事が来るわけではありません。
なぜなら、医療ライターに求められるのは、「医療知識をわかりやすく読者に伝える技術」だからです。
そのためには、医療知識があるだけでは足りません。
医療ライターに求められるスキルとは?
医療ライターは医療知識があることはもちろん、下記の5つのスキルが必要になります。
医療ライターに求められるスキルその1「検索力」
わからないことは、調べて知識を補うことで対処できます。
最新の情報を書籍やWebなどで調べ、記事に活かす「検索力」はライターとして必須スキルになります。
そして、どれだけ得意な領域でも、必ず最新の情報を確認することが大切です。
思い込みほど不確かな情報はありません。
「私が病院で働いていたときはこうだった!」という知識は捨てて、最新の情報を必ず確認しましょう。
医療ライターに求められるスキルその2「読解力」
資料から欲しい情報を読み取る「読解力」も、医療ライターの必須スキルです。
必要な情報を読み取れなければ、憶測ばかりの薄い内容の記事になります。情報の読み解き方を間違えば、事実と違う内容を記事にしてしまうことになり、記事の信頼性が損なわれます。
また、クライアントからの依頼内容を読み解く力も必要です。クライアントが求める内容と違う記事を納品すれば、次回の依頼はなくなる可能性が高いです。
医療ライターに求められるスキルその3「文章力」
読んでいて詰まらずに読める記事は、「文章力」がなければ書けません。
文法的に問題があればそこが気になって読み進めなくなりますし、わかりにくい表現や説明だと読者は読む気を失ってしまうことでしょう。
語尾の3連続(~です。~です。~です。など)や、句読点の打ち間違い、誤字脱字がないことは基本中の基本です。
医療ライターに求められるスキルその4「SEO知識」
Web上で公開される記事は、Googleなどの検索エンジンによって表示順位が決められます。
検索順位が1ページ目に表示されない記事は、読まれる機会が激減します。
そのため、クライアントは、キーワード検索したとき、1ページ目に表示される記事を望むことが多いです。
この検索順位を上げるために必要なのが、SEOの知識です。
医療ライターに求められるスキルその5「共感力」
読みやすく理解しやすい記事には「文章力」が必要ですが、人の気持ちをくんで寄り添う「共感力」が加わると、記事の質はさらに高まります。
共感性の高い記事を書くには、熟練のスキルが必要です。元々のセンスもありますが、ライターとしての執筆経験の豊富さも大きく関係していると感じます。
淡々と書かれた記事は寒々しいですが、感情豊かに表現された記事は、熱量を持って読者の心に響く、そう思っています。
活躍できる医療ライターは限られる
「医療ライター」自体に資格はありません。そのため、誰でも医療ライターと名乗ることができ、間口の広い職業と言えるでしょう。
しかし、活躍できる医療ライターになるには、上記のスキルを磨くことが大切です。そのためには、医療関連の記事に関わらず、さまざまなジャンルの記事を複数のクライアントから受注し、記事本数を増やしていくことをおすすめします。