前回、医療ライターはどんな職業なのかはお話ししました。
今回は、医療ライターの詳しい仕事内容について解説します。私が経験させていただいた、ちょっと変わった医療ライターの番外編みたいな話もありますので、ぜひご覧ください。
医療系サイトのSEO記事作成
医療系サイトとは、病名や症状について調べた時に出てくる説明記事を数多く掲載しているサイトです。診療科目ごとにカテゴリー分けされていることが多いため、各領域の専門性の高い記事を大量に発注してもらえます。
多くの場合、ライターが執筆後に医師や専門家の監修が入るため、ライターの名前が掲載されないことがほとんどなので残念ではありますが、しっかり内容をチェックしてもらえるというのは安心感があります。
クリニックホームページのSEO記事作成
ご近所のクリニックのホームページをいくつかチェックしてみると、病名や検査名について詳しく書かれたコンテンツがあるところとないところがあると思います。
このコンテンツ記事を書くのも、医療ライターへの依頼でよくあります。詳しく病名や検査が書かれていることで、患者さんの安心感に繋がるとともに、SEO対策になるんです。
そのため、SEOの知識を持ちつつ、医療知識のある医療ライターが重宝されます。特に、クリニックの競争が激しい都市では、検索順位が上がれば、それだけクリニックを受診する人も増えることになります。
販促サイトのSEO記事作成
商品やサービスの販売促進と、その商品に関連する医療情報を提供するサイトのSEO記事作成のお仕事依頼もあります。製薬会社の市販薬に関連するサイトや、保険見直しサイト、母乳の悩みを解決するためのハーブティのサイトなど、クライアントはさまざまです。
どの場合も、多くの人に読んでもらい、商品やサービスを知ってもらい購入に繋げるという根本は変わりません。しかし、あからさまに購入を勧める内容ではなく、いかに自然に購入や利用に誘導できるかが、ライターの腕の見せどころになります。
また、記事に権威性を持たせることで検索上位表示を狙えるという点から、記名記事の依頼が多くなります。ライターとして記名記事が増えるのは嬉しいことですね。
妊娠・出産・子育てサイトの記事作成
妊娠・出産・子育てに関する記事や動画を紹介するサイトは数多くありますが、医療知識の必要な記事作成の依頼が舞い込むことがあります。
例えば、帝王切開に関する記事や、妊娠中の気になる症状に関する記事など、医療がからむ記事は医療ライターの出番です。
優良なサイト運営会社ほど、医療資格のあるライターを起用する傾向があるため、読み手としても安心して記事を読むことができますね。
特に助産師や、産婦人科経験のある看護師のライターは需要が高いです。
番外編!医師向けコンテンツの内容チェック
これはなかなか依頼としては少ないのですが、医師向けや医療者向けのコンテンツやメルマガの内容を、医療者・ライターとしての視点からチェックするというお仕事です。
多くの場合、サイトやメルマガを制作する方で医療知識を持っている方はかなり珍しいです。
そのため、医療知識のあるなしで受け取り方や理解度が違う内容について、その隔たりをなくすために医療ライターに内容チェックの依頼がくることがあります。
これは、クラウドワークスやランサーズで依頼検索をしてたまたま見つけた案件ですが、長くご依頼をいただいており、日本語の表現の奥深さにも気付けるおもしろい仕事になっています。
医療ライターの可能性はまだまだこれから!
ご紹介した内容以外にも、介護AIに関わる依頼や、看護用語の解説、医療セミナーのテープ起こし・まとめなど、医療ライターの仕事はいろいろあります。
Web上だけでなく、紙媒体のお仕事もありますし、活躍の場は多岐に渡ります。
重要なのは、自身の強みを生かせる環境を手に入れることです。
その方法はまた別の機会にお話ししたいと思います。