パソコンとウェブ環境(ネット環境)、この2つがそろえばとりあえず医療ライターは始められます。しかし、作業の効率化や質の高い記事の制作には、これだけでは不十分です。
医療ライターに必要なツールを詳しく解説します。
パソコンにWordはありますか?
パソコンに「Microsoft Office」(マイクロソフトオフィス)は入っていますか?
Microsoft Officeは、一般的に「オフィス」と呼ばれ、Word(ワード)・Excel(エクセル)・PowerPoint(パワーポイント)など、ビジネス向けのアプリケーションが入ったセットです。
この中で、とくにライター業ではWordが必要になります。
Wordは文書作成用のアプリケーションで、このアプリで作られた文書ファイルの語尾は「.docx」となります。クライアントが指定する頻度が高いファイル形式ですので、ライターの仕事をするなら入れておきたいツールです。
Wordがないと仕事ができない?
Wordがなくても、Googleドキュメントを使えば記事は書けます。Googleドキュメントは、Googleのアカウントがあれば誰でも使えます。
自動保存機能やデータのクラウド保存ができるため、Googleドキュメントをメインツールにする人も多いです。
Googleドキュメントは、書いた記事をWordのファイル形式に変換ができるので、Wordでの納品を指定される場合はこの機能を使えばクリアできます。
ただ、Wordに変換したものを確認すると、字間が空きすぎたり、見出しの設定をし直す必要があったりすることもあります。Word納品の依頼がある場合は、やはりWordがあったほうがいいですね。
クライアントによっては、Googleドキュメントでの納品を希望したり、どちらでもOKというところも多いので、必要に迫られてからOfficeソフトを購入するのもいいでしょう。
校正ツール・コピペチェックツールは必須!
記事を作成後、必ずしておいたほうがいいのが校正とコピペチェックです。記事完成後に記事を読み返し、誤字脱字や文章の組み立てがおかしくないかなどをチェックすることは当たり前の作業です。
そして、それにプラス必要なのが日本語のタイプミス・変換ミス・誤字脱字などをチェックする校正ツールになります。
ウェブ上には無料で使えるツールが多く存在するので、納品前には必ずチェックをかけましょう。自分では気付かないミスを教えてくれます。
有料のツールもあり、精度がより高く細かくチェックしてくれますので、事業資金に余裕ができたらぜひ導入しましょう。
校正ツールに加えて、Web記事の納品で必要なのがコピペチェックツールです。
名前のとおり、コピペがないかをチェックしてくれるツールです。Web記事において、コピペが多いということは死活問題になります。コピペ率が高いほど、記事の信頼度の失墜に繋がり、それを掲載しているサイトの信用も下がってしまいます。
つまり、検索で上位に表示されない記事・サイトとなってしまうわけです。
これは避けるべきことですので、納品前には必ずコピペチェックを行い、該当箇所がある場合には表現を変えたり、削除したりする必要があります。
コピペチェックツールも無料のものがありますの、ぜひ利用しましょう。
医療記事には専門性の高い資料必須!
医療記事を書くなら、最新の医療情報を知っておく必要があります。「自分が勤めていた時はこうだった」というのは通用しません。エビデンスのある記事を書くためには、医療の専門書や医療論文、学会誌などを調べる必要があります。
これらの資料はウェブ上で検索して出てくる場合もありますが、書籍を購入したり、近隣の図書館で探したりする必要があります。
自分が得意とする診療科の専門書は買っておいたほうがいいでしょう。
番外編!あったら助かるツール
ある程度、余裕が出てきたら買っておきたいのが、イスです。
ライターという仕事上、イスはかなり重要度の高い仕事ツールです。仕事をしている間、多くの人が座った状態だと思います。長時間座ると、腰への負担が大きく、腰痛を患う方も少なくありません。
一度、腰痛になるとその痛みとのお付き合いが長くなってしまうので、できるだけ予防したいところです。
そのため、腰を痛める前に、腰への負担を軽減するイスを購入することをオススメします。
もしくは、昇降式デスクを購入するのもひとつです。立った状態で仕事すれば、腰への負担は減りますので、高さを変えられるデスクを使うのもいいですね。
無料で使えるものから徐々にバージョンアップを
Word(すでにパソコンに入っている場合)やGoogleドキュメント、校正ツール、コピペチェックツールなど、無料で使えるツールを使い倒しましょう。
とくに校正ツールやコピペチェックツールは、記事の質は高めるために必須となります。ぜひ、記事の質を高め、ライターの価値も高めていきましょう!